古着デニムの匂いの取り方は?古着屋が実践する消臭方法を紹介!

デニムの臭いを取り除くには、素材に合った正しいケア方法を選ぶことが大切です。デニムは、不適切な処置をすると色落ちや型崩れといったダメージを招く可能性があります。

そこでこの記事では、古着屋ライターが実践するデニムをなるべく傷めずに効果的に臭いを取る方法をご紹介します。

洗えない素材だったり、洗濯だけでは取れない匂いもあるため、原因に合う消臭方法を試してみましょう。

古着のデニムは洗濯していい?

古着のデニムはできれば洗濯しないほうがいいです。色落ちや型崩れによって、せっかくのヴィンテージ感が損なわれてしまう可能性があるからです。実際の古着屋でも、基本的にはデニムは洗濯しないというお店がほとんど。

でも「やっぱり古着特有の匂いが気になる…」という人も多いですよね。

匂いの原因には、保管中の湿気やカビ、前の持ち主の生活臭、防虫剤の残り香などがあり、原因によっては洗濯によって改善することもあります

とくにカビ臭や皮脂汚れが原因の場合は、ぬるま湯や重曹などを使った優しい洗濯でかなり軽減されることがあります。

そこで次に、デニムの風合いをなるべく保ちつつ、匂いを落とすための方法をご紹介します。洗濯せずに試せる方法もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

洗濯でデニムの匂いを取る方法

洗濯でデニムの匂いを取る4つの方法をご紹介します。

  • 洗濯機で洗う
  • 酸素系漂白剤につけ置き
  • 重曹につけ置き
  • 酢につけ置き

以下で、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう!

洗濯機で洗う

ほのかな保管臭や、ホコリっぽさなど、軽い匂いにおすすめ

ポイント

  • 中性洗剤(アタックZERO、アリエールMiRAi、エマール、アクロンなど)を使う
  • 裏返ほのかな保管臭やホコリっぽさしてネットに入れてから洗濯機に入れる
  • 脱水は1分程度で

軽い匂いであれば、普段通り洗濯機で洗うだけでも十分に匂いを落とせます。は、水洗いだけでもスッキリすることが多いです。

洗濯機でデニムを洗う際は、中性洗剤を使うのがポイントです。特に「エマール」「アクロン」は、おしゃれ着用洗剤として知られていて、デニムのようなデリケートな素材にも適しています。

また、洗濯時には裏返してネットに入れることで摩擦や色落ちを防ぎやすくなります。脱水は短め(1分程度)にして、自然乾燥で乾かしましょう。

酸素系漂白剤につけ置き

年代物の染みついた匂い(カビ臭や皮脂汚れによる匂い)におすすめ

ポイント

  • 量(オキシクリーンの場合):水4リットルに対してスプーン1杯(約28g)
  • 水温:30~40℃のぬるま湯(熱すぎると色落ちリスクあり)
  • つけ置き時間:30分程度(長時間の放置はNG)

デニムの匂いがなかなか取れないときは、酸素系漂白剤(オキシクリーンやワイドハイターまなど)を使った、つけ置きがおすすめです。酸素系漂白剤には消臭・除菌効果があり、カビ臭や皮脂汚れなどが原因の匂いに特に効果的です。

バケツや浴槽に30〜40℃のぬるま湯を入れ、そこに酸素系漂白剤をしっかり溶かします。粉が残らないようによく混ぜるのがポイントです。

次に、デニムを裏返してネットに入れた状態で液に浸け、30分ほど置きます。つけ置きの時間が長すぎると、色落ちや生地のダメージにつながる可能性があるので、1時間以上の放置は避けましょう。

つけ置きが終わったら、そのまま酸素系漂白剤が入ったお湯ごと洗濯機に移し、洗濯します。脱水は1分程度にとどめ、風通しの良い場所で陰干ししてください。

酢につけ置き

汗や皮脂の匂いにおすすめ

ポイント

  • 量:水4リットルに対して酢(白酢または穀物酢)を200ml(約1カップ)入れる
  • 30分〜1時間ほどつけ置きし、中性洗剤(アタックZERO、アリエールMiRAi、エマール、アクロンなど)で洗濯
  • 乾かすと酢の匂いはなくなります

カビ臭や保管臭など、洗濯だけでは落ちにくい匂いには、酢を使ったつけ置きがおすすめです。水4リットルに対して白酢を200ml加えてよく混ぜ、裏返したデニムをネットに入れて30分〜1時間ほど浸けておきます。酢は天然の消臭成分なので、デリケートな素材にも比較的やさしく使えます。

酢+重曹につけ置き

皮脂や汗、カビ臭、長期保管によるこもった匂いなど、複数の原因が重なったにおいにおすすめ

ポイント

  • 量:水4リットルに対して、酢200ml+重曹大さじ2(約30g)を使用
  • 重曹 → 酢の順に入れて、発泡が落ち着いたら30分〜1時間ほどつけ置きし、洗濯する
  • 酢の匂いは乾かせばほぼ残らず、重曹の中和効果で生地にもやさしい

つけ置き後は、中性洗剤(「エマール」や「アクロン」など)を使って洗濯機でやさしく洗い、脱水は1分程度にとどめて自然乾燥させましょう。乾かすと酢の匂いはほとんど残りません。洗濯前のプレケアとしてもおすすめの方法です。

どの方法も生地に負担が少なく、効果的に匂いを落とせる方法です。ただし注意点としては、水やぬるま湯を使うため、どうしても色落ちや型崩れがおこる可能性があります。気になる方は、この後の「洗濯以外でデニムの匂いを取る方法」を試してから、こちらの方法にトライしてみましょう!

洗濯以外でデニムの匂いを取る方法

洗濯以外でデニムの匂いをとる方法をご紹介します。

天日干し

古着屋ライターが個人的に最もおすすめする方法です!

色落ちの観点から陰干しを推奨する情報が多いですが、においの元である雑菌を取り除くには、太陽の力で菌を死滅させるこの方法がおすすめです。

ポイント

  • 裏返して風通しの良い場所に干す
  • 1時間程度日光に当てる

スチームアイロン

スチームアイロンを使ったデニムの消臭ケアは、熱と水蒸気の力で繊維奥の菌や汚れ成分をゆるめて除去する手軽な方法です。

ポイント

  • 色あせや光沢を防ぐため、裏返してアイロンをあてる
  • 中低温に設定して5~10cmほど離してスチームを噴射する

デニム専用の消臭スプレー

消臭スプレーを使えば、洗えないときやさっとケアしたいときでも手軽にニオイ対策ができます。デニム専用のスプレーも売られているので、専用のものを選びましょう。

  • 裏返して、全体にまんべんなくスプレーする
  • スプレー後は、風通しの良い日陰で30分~1時間ほど自然乾燥させる

クリーニング

色落ちやダメージが気になるなら、プロに任せるのがおすすめ。デニム専門のクリーニング店もあり、宅配サービスも行っているお店もあるので、気になる方は検索してみると良いでしょう。

予防方法

洗濯による色落ちや型崩れが気になる方は、お気に入りのデニムになるべく匂いが付かないように予防するのが重要です。

使用前の防臭・抗菌ケア

市販のデニム用消臭スプレーや抗菌ミストを、着用前にさっと全体にスプレー。汗や皮脂が繊維に染み込む前に菌の繁殖を抑えられます。

吸汗速乾インナーを活用

 デニムの下に吸汗速乾性の高いタンクトップやスパッツを着用し、汗や皮脂を直接デニムに触れさせない。結果として、ニオイの元を大幅にシャットアウト。

着用後は陰干し&ブラッシング

履き終わったらハンガーにかけて風通しの良い日陰で数時間陰干し。軽くブラシをかけてホコリや汚れを落とれば、ニオイの蓄積を防ぎます。

 2~3回着用後は洗濯を

デニムは頻繁に洗う必要はありませんが、汗や皮脂汚れはニオイの元。2~3回の着用を目安に洗濯を行いましょう。ただし色落ち・型崩れを防ぐため、裏返しにしてネットに入れ、中性洗剤で洗濯するのがおすすめ。詳しい選択方法は先の文章で紹介しているので参考にしてくださいね。

保管環境の工夫

一定期間着用しない場合は、クローゼットやタンスに入れる際に、除湿剤や無香の消臭シートを併用すると良いでしょう。湿気とニオイを吸収させ、長期保管中のカビ臭やこもり臭を予防します。

【古着屋が実践】おすすめの匂い取り方法はこれ!

古着屋ライタ-がおすすめする匂い取りの方法は『天日干し』です。晴れた日に、風通しの良い屋外に干すことで、においの元である菌を死滅。気になる匂いを大幅になくすことができます。

洗濯でしっかり落としたいときは、以下の方法がおすすめです。

  • 中性洗剤を使った洗濯機洗い
  • 酸素系漂白剤・重曹・酢でのつけ置き

どの方法も裏返し&ネット洗い、脱水1分程度のソフトケアを心がけるのがポイントです。

洗濯での色落ちや型崩れが気になる場合は洗濯以外の以下の方法を試してみましょう。

  • 天日干し
  • スチームアイロン
  • デニム専用消臭スプレー
  • クリーニング店利用

デニムは、古着ならではのこなれた風合いが魅力ですが、洗い方を間違えるとその味わいが台無しになったり、シルエットが崩れてしまうことも。そのため、風合いをキープしつつ清潔に保つには、正しい方法でケアするのが大事です。

ケアする際は、この記事で紹介したポイントをしっかりチェックして、自身に合った方法でトライしてみてくださいね。

tomi

無人古着屋the dimのメンテ担当兼ライターtomiです!服にまつわる、ためになる情報をあれこれとお届けしていきます^^

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