古着デニムの正しい洗い方｜古着屋が実践する洗濯方法を紹介！

「デニムって洗濯していいの？」デニムを洗濯する際には、素材に合った正しいケア方法を選ぶことが大切です。デニムは、不適切な処置をすると色落ちや型崩れといったダメージを招く可能性があります。

そこでこの記事では、気になる匂いや汚れを取り除きつつ、古着デニムを長持ちさせるための洗濯方法についてご紹介します。

おすすめのデニム専用の洗濯洗剤についてもご紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

古着のデニムは洗濯していい？
基本のデニムの洗い方
デニムの色落ちを最小限にしたいなら『手洗い』
1. デニムを手洗いする手順
おすすめのデニム専用洗剤
【古着屋が実践】古着デニムの正しい洗い方

古着のデニムは洗濯していい？

古着のデニムはできれば洗濯しないほうがいいです。色落ちや型崩れによって、せっかくのヴィンテージ感が損なわれてしまう可能性があるからです。

でも「やっぱり匂いや汚れが気になる…」という人も多いですよね。

古着屋ライターの見解としては、日常使いの古着デニムはちゃんと洗うことをおすすめます。洗わずに履き続けると、皮脂や汗汚れが繊維に溜まって生地が伸び、ダメージを受けやすくなるんです。

さらに、皮脂をエサに細菌が増殖して不衛生になり、嫌なニオイやカビ、前の持ち主の生活臭、防虫剤の残り香なども落ちにくくなります。

そこで次に、デニムの風合いをなるべく保ちつつ、洗濯する方法をご紹介します。古着デニムの洗濯を繰り返せば、やはり少しは色落ちしてしまうのですが、それもまた古着デニムの味わい。正しい洗濯方法でデニムを育てていきましょう！　　

基本のデニムの洗い方

基本のデニムの洗い方は以下の3ステップです。

ボタンやファスナーをしめ、裏返す
中性洗剤を使って洗濯機で洗う
自然乾燥させる

基本の3ステップについて詳しく解説していきます。デニムを傷めないためにも、いくつかポイントがあるので、しっかりと見ていきましょう。

古着デニムの場合、購入して1回目の洗濯は、汚れや色落ちがかなりある場合もあります。そのため他の洗濯物と分けて洗濯することをおすすめします。

1.ボタンやファスナーをしめ、裏返す

洗濯機に入れる前の準備として、色落ち、色移り、傷みを予防するため、ボタン＆ファスナーを閉めたまま裏返しにしましょう。できればネットにいれると、洗濯の際の摩擦や絡まり防げ、よりよいでしょう。

2.中性洗剤を使って洗濯機で洗う

中性洗剤（アタックZERO、アリエールMiRAi、エマール、アクロンなど）を使用して、通常通り洗濯機で洗います。

基本的には常温の水で構いませんが、皮脂汚れが気になる時は体温と同じぐらいの30-37度程度のぬるま湯がおすすめです。また、温度が高すぎると、縮みの原因になるので気をつけましょう。

デニム専用の洗剤を使用すれば、必要以上の色落ちをさせずに、自然な風合いに洗濯できるので、気になる方は専用の洗剤を使用しましょう。

3.自然乾燥させる

風通しの良い日陰で自然乾燥させます。直接日光にあたり続けると、日焼けによる変色の可能性があるため、なるべく直射日光を避けて干しましょう。また、縮みの原因になるため、乾燥機は使用しないでください。

ポイントは、裏返しのまま、シワを良く伸ばして干すことです。強く引っ張ると生地が伸びてしまうので、手のひらでパンッパンッと叩きながらシワを伸ばすイメージです。

デニムの色落ちを最小限にしたいなら『手洗い』

先に紹介したようにデニムは洗濯機で洗っても問題ありません。ですが色落ちを少しでも防ぎたいなら、水を使って手洗いするのがおすすめです。

デニムを手洗いする手順

1. 表裏をひっくり返す

色落ち・摩擦ダメージを防ぐため、デニムを裏返す

2. 洗い桶や浴槽に水を張る

デニムが全体が浸かるよう、水はたっぷり張る
色落ちを防ぐなら水がおすすめ！
皮脂汚れをしっかり落としたい場合は、40℃前後が理想

3.中性洗剤（またはデニム専用洗剤）を入れてよく溶かす

使用する洗剤の表記にそった量を水に溶かす
洗剤がムラにならないよう、よくかき混ぜるのがポイント

4.デニムを漬け込み、押し洗い

やさしく押し洗い
擦らずに、押して洗剤液を出し入れするイメージで
こすり洗いは色落ちのリスクが高いため避ける

5.20分ほど浸け置き（汚れが強い場合）

汚れが軽ければ、浸け置きは省略してOK。

6.きれいな水ですすぐ（2〜3回）

洗剤が残らないように、水を替えながら丁寧にすすぐ

7.軽く水を切る（タオル脱水）

絞るのではなく、タオルに包んで水分を押し出す ※タオルに色移りする可能性があるので、汚れてもいいタオルを使うこと
シワやダメージを防ぐため、デニムはねじらない

8.陰干しする

裏返したまま、風通しのよい日陰で干す
色落ち・生地劣化防止のため、直射日光は避ける

【古着屋が実践】古着デニムの正しい洗い方

この記事では、古着デニムを長持ちさせながら清潔に保つ洗い方として、洗濯機を使う基本の方法と、色落ちを抑えるための手洗い方法を紹介しました。

どちらの場合も

「裏返して洗う」
「中性洗剤を使う」
「直射日光を避けて陰干しする」

といった工夫がポイントです。

特に手洗いは、デニム特有の風合いを保ちたい人におすすめの方法で、押し洗いやぬるま湯の使用、タオル脱水など丁寧なケアがポイントです。

正しい洗濯方法を実践することで、古着デニムを清潔に、そして長く楽しむことができるでしょう。

ちなみに、、、

古着屋ライタ－が実際に実践している古着デニムの洗濯方法は、中性洗剤を使った洗濯機での洗濯です。個人的に普段履きしているデニムは、この記事で紹介した基本のデニムの洗い方にそって4～5回に1度洗濯しています。

最近よく履いている『Lee（リー）』のジーンズも、洗濯を重ねて味のある縦の色落ちがいい感じになってきました。皆さんもこの記事を参考に、お気に入りのデニムを育てて、古着デニムを長く楽しんでくださいね。